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ジャン・フェランディス フルートリサイタル [音楽]

2015年4月6日(月) 7時〜  東京銀座 王子ホールにて
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ジャン・フェランディス(Fl) 蒲生祥子(Pf)

<PROGRAMME>

G・ユー   ファンタジー

J・Sバッハ   トリオソナタ ニ短調 BWV 527

F・シューベルト  「しぼめる花」による序奏と変奏

 ー  Pause  ー

J・ブラームス   (クラリネット)ソナタ ヘ短調

F・プーランク   フルートとピアノのためのソナタ


銀座の雑踏から王子ホールに一歩足を踏み入れると、独特の雰囲気。
フルート界の大御所の顔があちこちに見える。ここに集まっているのは多分ほとんどがフルート吹きなのだろう。

初めて聞くフルートの音色だと思った。
まずファンタジーで、フェランディスのフルートテクニックに身体が固まってしまうほど驚嘆した。音色はかなり硬質な感じ。
2番のバッハになると今度は音色が柔らかく深く変わり、この人はどういう音でも自由に出せるのだと思った。
3番の「しぼめる花」は圧巻で、これまでの私のフルート観が変わってしまった。
「しぼめる花」は、私がフルートにどんどんのめりこんでいくきっかけになった一曲で、なんとか吹けるようになりたいと思い、何ヶ月も練習していたことがあり(もちろんの事ながら、まったく吹けるようにはならなっかったが)、譜面は頭に残っている。ところが、ジャン・フェランディスの「萎める花」は私がこれまで知っているつもりだった曲とは全く別の曲のように聞こえた。その音楽は圧倒的で、「なんでこの曲を練習してみよう」など思ったのか・・途方もないことだったと感じた。
二部になると、いよいよフルートの音色は冴えわたり、ブラームスのソナタヘ短調は非常に優雅で甘美なものだった。
そして、最後のプーランクはすごかった。王子ホールが狭く感じた。
プーランクのソナタはこれまでに、多くのフルートの巨匠達の演奏を聞いている。ジェームズ・ゴールウエイ、ウェルナー・トリップ、エマニュエル・パユ、そしてマクサンス・ラリュー・・。
どの演奏も印象深かった。中でも、ゴールウエイのプーランクはサントリーホールが一つの楽器のように鳴り響いたことが鮮明な体験として残っている。

テクニックというものが最高峰に達してしまった後は、演奏者の曲の捉え方だとか表現方法のちがい、あるいは、それぞれの楽器が持つ微妙な響きとか味わいが、演奏に個性をもたらすのだろう。さらにはホールの違いも大きく関わってくると思う。
同じ状況で同じ曲を聞くというチャンスはほとんどないため、その時々の演奏を自分の耳で聞いて感じとり、脳に記憶して反芻することしかできない。
ジャン・フェランディスのリサイタルはフルートの世界をまた大きく広げてくれた、と感じさせるものだった。


主催のパウエル・フルート・ジャパンのページに、「今回のリサイタルでは、パウエル総銀製.018インチ管厚のいわゆる厚管の楽器を使用しました。日本では珍しい厚管のシルバーサウンドをぜひお楽しみください。」とあった。
今まで聞いたことない硬質な響きと思ったのは、厚管の楽器の特性だったのかもしれない。

蒲生祥子さんのピアノは、一音一音が輝きをはなっていて、ジャン・フェランディスの演奏と見事に調和し、素晴らしかった。


ジャン・フェランディス略歴

パリ・エコール・ノルマル音楽院教授 カリフォルニア州立不ラトン大学教授
ヨーロッパ、北米、亜細亜で活躍
国立リヨン高等音楽院にてマクサンス・ラリューに師事し。「プラハの春」国際フルートコンクールで優勝。他にも数々の国際コンクールで上位入賞した。
モーツアルトのフルート協奏曲314を演奏した際、アダージョを聞いたバーンスタイン氏が「彼はまさにパン(牧神)である」と称賛。その後、バーンスタイン氏がジャン・フェランディスのためにカデンツァを作曲したという。
教育活動にも力を入れており、各国にてマスターコースを開いている。



* 久しぶりの銀座、暖かな春陽気で、気持ちのいい夕べでした。もっとのんびりできるとさらに良かったのですが。。いつもながらコンサート前後は慌ただしく、特にコンサート後、9時に終わってそれから食事をしたりお茶を飲んだりする、という体力、時間はないので、トンボ帰りになってしまうのが残念。

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