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シルヴィ・ギエム<ライフ イン プログレス> 〜東京バレエ団全国縦断公演2015〜 [芸術]

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シルヴィ・ギエム Life in Progress

2015年12月18日(金)東京文化会館 大ホール


<Program>

イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド
  上野水香、 奈良春夏、 柄本 弾、 河合眞理、 
  川淵 瞳、 入戸野伊織、二瓶加奈子、 原田祥博、 三雲有里加

ドリーム・タイム
  吉川留衣、 川島麻美子、 政本絵美、 松野乃知、 岸本秀雄



テクネ
  シルヴィ・ギエム

  パーカッション;プラサップ・ラーマチャンドラ  
  ビートボックス;グレイス・サヴェージ
  ヴァイオリン、ヴォイス、ラップトップ;アリーズ・スルイター

デュオ2015
  ブリーゲル・ジョカ、  ライリー・ワルツ

ヒア・アンド・アフター
  シルヴィ・ギエム、  エマヌエラ・モンタナーリ



バイ 
  シルヴィ・ギエム


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3階2列目10番から見るステージ

とても遠いが前の人の頭も見えずステージを真っ直ぐに見下ろせる席だった。
もちろん双眼鏡を使用。
双眼鏡で見るのはけっこう疲れるけど、双眼鏡から目を離すことができなかった。
全体的な動きの美しさは肉眼でもわかるけれど、一本一本の指の細やかな動きや、ダンサーの圧倒的な表現力の一部である表情は、双眼鏡なしではわからない。
回りに双眼鏡を使っている人はあまりいなかったけれど、せっかくの機会なのに!と、とてももったいない気がした。

クラシックバレエは一般に、ダンサーの表情は、「微笑み」あるいは「悲しみ」を現しながらも常に端正なので、表情そのものはそれほど気にせず身体全体の動きを観ていればいいのだけれど、
コンテンポラリーでは表情がとても大事な役割を担っていることもあることが良くわかった。それと指の動き。
ダンサーの身体は、細部に至るまで表現力を持っているため、これを見逃してはおおざっぱな印象で満足するだけになってしまう。

テクネはとても印象深く素晴らしい作品だった。
手足をつき背中を丸め這いつくばって動くギエム・・すくっと、少女のように、まるで空間に浮かんでいるように立つギエム・・しなやかで強靱な筋肉を使って踊るギエムは、性別や時代や地理的空間といったものを完全に超えた存在だった。

デュオ2015は男性2人、ヒア・アンド・アフターは女性2人で、この二つは一対になっているように思えた作品だった。二つともバレエの既成概念を打ち破るようなステージだった。
クラシックバレエは伝統芸なのでおきまりの枠の中で美しさを見せてくれるのに対し、現代バレエはクラシックの枠をかなり飛び越えて自由に表現する踊りだと思うが、自由と言っても、ある種の「保守性」があり、そこがいつも気になってしまう所だった。
テクネ、デュオ2015、ヒア・アンド・アフターはその「保守性」をあっさり蹴飛ばした作品だと感じた。

そして最後の「バイ」。
振付マッツ・エック、音楽はベートーヴェンのピアノソナタ第32番第2楽章
こんなに悲しく、感動的で寂しい作品があるだろうか。
ギエムがステージに別れを告げる・・私たち観客に別れを告げる・・私たちもギエムにさよならを言う・・。
大きな歓声につつまれて。いくら名残惜しくても別れは現実のもの・・。

すぐ近くにいた人が「私、また明日も観に来るからいいの」と話しているのが聞こえた。気持ちはみな同じ。

できることなら、近い将来、ギエムの『復活』があればいいと願っている・・。

(追記)
驚くべきことだが、プログラムによると、
12月9日から14日まで、シルヴィ・ギエム ファイナルは川口、相模原、富山、新潟、前橋で、6公演。
東京文化会館でライフ・イン・プログレスが12月16日から20日まで連続5公演。
そして12月22日から30日まで再び、シルヴィ・ギエム ファイナルを西宮、高松、福岡、名古屋、広島、横浜で6公演というもの。
いくら強靱な肉体を持っているとしても、常人のできる技ではないとつくづく感じいっています。バレエダンサーは本当に凄い!

(ギエムは、30日まで日本で踊っているのですね・・)



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